医師について
医師とは
医師法に定められている医師の定義として、第一章総則において次の様に記されている。
第1条
医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。
第17条 医師でなければ、医業をなしてはならない。と記されている。
日本には、医師の定年制や免許の更新制度は無く、通常は生涯にわたって有効である。その為、多くの医師が誇りを持って地域の医療に己を犠牲にして働かれている。また、医師は一般に「先生」と言われる。他にも「先生」といわれる職業はあるが、医師が他の先生と比べて、最も違う点は、人の生命を扱い、人を活かす職業である事だと考える。
最後に、ある医師から教わった言葉を紹介したい。教師の心構えを例えた文を、医師の心構えになぞらえていると言う。医師は『五者』でなければならない。五者とは学者、役者、芸者、易者、医者、である。
科学的に正しい医療を提供できなければならない、という意味を持つ「学者」。
必要とあらば患者に対し怒ったり、悲しんだりしなければならない意「役者」。
時に患者を笑で満たす意を持つ「芸者」。
患者の病状を把握し、患者様の将来を見立てる意を持つ「易者」。
疾患と治療に対して患者に理解する事を助ける意を持つ「教育者」。
医師の種類
医師の勤務体系を大きく二つに分けると、勤務医と、開業医に分かれる。
勤務医とは一般的に常勤医師と非常勤医師に区分けされるが、ここでは常勤医師について述べたい。多くの勤務医は入院患者を有する病院勤務であるため、当直と呼ばれる通常の日常勤務とは別に存在する夜間勤務が加わってくる。総合病院等では各診療科ごとに当直医が存在することもあるが、中規模・小規模の病院の勤務医の場合、一人の当直医が様々な診療科の夜間診療を行う場合も多い。更に入院患者が急変した場合も主治医が責任を持って対処するケースが殆どで、いつ何時呼び出されるとも判らない24時間拘束状態といっても過言ではない。勤務時間は一定の時間が定められてはいるが、大抵の場合時間内に終わることはなく、過酷な労働時間となっている場合も少なくない。
開業医(かいぎょうい)とは、診療所または病院を営んでいる医師のことを言う。勤務医から開業医へと転向する医師が増加している要因として、主に外来診療のみを基本としている開業医が多いことから、上記に記した様な、過酷な労働条件である場合が多い勤務医に比較して、多くの場合勤務時間が比較的時間通り(自分で勤務時間=診察時間を自由に決められる)という点があげられる。勤務医に比べ、収入が高額であることも挙げられるが、自身が院長であり、自身が経営者である事から、本業以外の分野での問題点がでてくる事が予想される。
医師になるには
初期研修を一度中断してしまったが故に、2度と初期研修を受ける事ができないという事は無い。最短で、6年間の期間を経て、大学医学部を卒業後、医師国家試験に合格すると医師免許が与えられる。医師免許取得後、内科・外科等の必須科目をローテーションする2年間の初期研修を終了すると、保険医の資格を得る事ができる。これで晴れて一人の医師として働ける最低限の資格を得たことになる。
その後、内科や外科であれば、最低5年の実地修練と一定数の症例を経験し試験に合格すれば、専門医の資格を得ることが出来、「・・・専門医」と称することが出来るようになる。 そして各学会によって異なるが、指導医という資格もあり、これを持っていると、自分の施設で研修医を育てることが出来る。
しかし、2年間の初期研修を何かしらの理由で休止や中断せざるをえない場合もある。
実は、再チャレンジができるのである。
再チャレンジの詳細については、厚生労働省のホームページに記載されている。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/keii/030818/030818a.html